通知カード
通知カードは、市区町村から郵送される「基本4情報(氏名・住所・生年月日・性別)」及び
マイナンバーが記載されたカードです。
身分証明書として使うことはできませんが、「個人番号を証明する公的書類」となります。
この通知カードに記載されたマイナンバーが、今後税や社会保障の分野の手続きで必要と
なり、勤務先などに申告する大事な番号となります。
個人番号カード
個人番号カードは、「通知カード」の機能と「身分証明書」を兼ねた機能を持つカードです。
表面には、「基本4情報(氏名・住所・生年月日・性別)」と「本人の写真」が表示され、
裏面にマイナンバーが記載されます。
表面 = 公的身分証明書
裏面 = 個人番号を証明する公的書類
通知カードと違い、個人番号カードは、市区町村に申請することで交付を受けることが
できます。また、有効期限があります。
≪ 個人番号カードに搭載されるICチップ ≫
個人番号カードには、ICチップが搭載されます。
このICチップには、何が記録されているのでしょうか。
〇 氏名・生年月日・性別
〇 個人暗号
〇 法務省令で定める事項(個人認証にかかわる電子証明書など)
〇 市区町村で条例に定められた事項
当初は、上記の情報が記録されています。また、今後はICチップの空き領域に、官民問わず
様々なサービスで利用できるようにすることが予定されています。
≪ 個人番号カードを持つには ≫
個人番号カードは、申請することにより交付されます。
個人番号カード交付の手続きは、パスポートの申請と同じような手続きとなります。他人に
よるなりすましを防ぐため、
① 申込書に顔写真を貼付して申請
② 自治体から確認の書類が郵送
③ その確認書類を持参して交付を受ける
という手続きとなります。
≪ 個人番号カードを持つメリット ≫
個人番号カードは「公的身分証明書」と「個人番号を証明する公的書類」の二つの機能を
持っていることがメリットとして挙げられます。
免許証やパスポートを持っていない人たちにとっては、この個人番号カードが
「公的身分証明書」として活躍するでしょう。
また「個人番号」を利用する場面において、本人確認及び個人番号確認のために、
「公的身分証明書」と「個人番号を証明する公的書類」が必要となりますが、個人番号カード
を持っていれば、これ1枚で手続きが進むことになります。
≪ 個人番号カードの課題 ≫
個人番号カードは申請という手続きが必要なことから、利便性が高まらなければ普及が
進まないのではないかと考えられています。
個人番号カードの普及は、利便性の高いサービスが多数提供されるようになることに
かかっているといえます。
まとめ
通知カードはすべての人に郵送され、個人番号カードは申請した人にのみ交付されるカードで
あることがわかりました。また、個人番号カードは持っていることで多少のメリットがある
こともわかりました。が、制度開始と同時に個人番号カードが一気に普及するとは考えにくい
です。個人番号カードが安全で、なおかつ持っていることで、手続きやその他サービスの面
などで大きなメリットが出てくれば、一気に普及率は上がると思われます。