マイナンバー(個人番号)の漏えいを防ぐためには、マイナンバー(個人番号)の管理を徹底しなければなりません。
そこで、ガイドライン別添資料では、安全管理措置の検討手順を定めています。
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なぜ「安全管理措置」が重要なの?その他、安全管理措置の概要についても解説しています!!
ここでは、安全管理措置に関する規程として、以下について説明をしています。
○就業規則
○事務取扱担当者の誓約書(解説)
○基本方針(解説)
○取扱規程(解説)
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就業規則にマイナンバー(個人番号)に関する懲戒事由を定める必要はあるの?
今回は、事務取扱担当者の誓約書、基本方針、取扱規程の3つについてご説明していきたいと思います。
解説ポイント
事務取扱担当者の誓約書、基本方針、取扱規程
【事務取扱担当者に提出してもらう誓約書の内容とは?】
事業者は、マイナンバー(個人番号)の適切な取り扱いのために、次に挙げる「人的安全管理措置」を講じなければなりません。
①事務取扱担当者の監督
②事務取扱担当者の教育
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「人的安全管理措置」や「物理的安全管理措置」ではどのような措置を講じなければならないの?
「事務取扱担当者の監督」の方法として考えられるのが、事務取扱担当者に誓約書を提出してもらうという方法です。
また、従来の個人情報に関する誓約書と同じように、退職後の秘密保持に関する義務についても誓約させることが考えられます。
【基本方針はどのような内容にすれば良いの?】
マイナンバー(個人番号)の適切な取り扱いに組織として取り組むために、基本方針を策定する必要があります。
基本方針に盛り込む項目については、以下のようなものがあります。
○事業者の名称
○関連法令やガイドラインなどを遵守すること
○安全管理措置に関する事項
○質問や苦情対応の窓口についての説明 など
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「安全管理措置に関する基本方針」にはどのような内容を記載すれば良いの?その他、「取扱規程等」を策定する際の留意点について解説します!!
【取扱規程とはどのようなものを作成すれば良いの?】
取扱規程では、以下のように定めることとされています。
○取得する段階
・取扱方法
・責任者、事務取扱担当者
・任務 など
○利用を行う段階
・取扱方法
・責任者、事務取扱担当者
・任務 など
○保存する段階
・取扱方法
・責任者、事務取扱担当者
・任務 など
○提供を行う段階
・取扱方法
・責任者、事務取扱担当者
・任務 など
○削除・廃棄を行う段階
・取扱方法
・責任者、事務取扱担当者
・任務 など
また、それぞれの書類作成事務に関する手続きについては、事務フロー(流れ)に即して、明確にしておくことが重要であるとされています。
しかしながら、マイナンバー(個人番号)を取り扱う全ての書類について、事務フロー(流れ)を明確化することは難しく、また、今後マイナンバー(個人番号)を利用する場面が増えていくことも考えられます。
よって、取扱規程については、ある程度一般化したものにし、内規などで具体的な業務内容を定めることが考えられます。
【まとめ】
ここまで、事務取扱担当者の誓約書、基本方針、取扱規程について見てきました。
人的安全管理措置の1つである「事務取扱担当者の監督」の方法として、事務取扱担当者に誓約書を提出してもらうという方法があることが分かりました。
マイナンバー(個人番号)を適切に取り扱うために、安全管理措置を講じる必要があります。
とても大切な内容なので、しっかり理解しておくようにしましょう。