2016年2月12日、「マイキープラットフォームによる地域活性化方策検討会」の第1回会合が開催された。
マイキープラットフォームとは、マイナンバーカードについているICチップの空き領域のうち民間利用することができる部分のこと。
マイナンバーを商店街等のポイントカードとして利用することを目的としたもので、商店街の関係者から、「どんなメリットがあるのかを明確にすることが重要」との意見がでた。
検討会で太田直樹総務大臣補佐官は「12桁の個人番号はどちらかというと税や社会保障、災害のための国のインフラ。マイキーは皆さんの声を生かした国民のインフラとして育っていく出発点となるよう検討したい」と話した。
また、マイキープラットフォームの利用においては以下の4つ前提のもとに行っていく旨が説明された。
・マイナンバーとは無関係であること(切り離して考える)
・マイナンバーカードやマイキープラットフォームに搭載する「マイキーID」は希望者だけが利用すること
・マイキープラットフォームは図書の貸出履歴や物品の購入履歴などの情報は保有させず、マイキーIDの対応テーブルを持つだけにとどめること
・マイナンバーカードは店員や職員に直接手渡すことなく、カードリーダー等を用いて利用すること
ただ現時点では店側、利用者側双方にとって明確なメリットが提示できていないことや、マイナンバーカードを持ち歩くことへの不安についてどう対処するかなどの課題があり、今後も議論を深めていく必要がありそうだ。
この検討会は2016年3月、4月にそれぞれ会合を開いて「個人番号カード・公的個人認証サービス等の利活用推進の在り方に関する懇談会」に検討結果を報告することになる。
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